第3回オキナワモズク・フコイダン研究会 ご挨拶
Greeting
実行委員長 長嶺竹明(群馬大学 名誉教授)
この度、第3回オキナワモズク・フコイダン研究会を平成31年1月25日(金)、沖縄県市町村自治会館(那覇市旭町)において開催いたしますので、関係者各位にご案内申し上げます。
平成28年11月に発足したオキナワモズク・フコイダン研究会は、同年11月に第1回をヒルトン沖縄北谷リゾートで、平成29年11月に第2回を沖縄県市町村自治会館で開催させていただきました。オキナワモズクとフコイダンに特化した学際的な研究会として、海外を含め約50名の出席者から活発な討論が行われ、最新の情報を発信して参りました。
本研究会におけるオキナワモズクの研究のトピックスとして、オキナワモズク由来フコイダンの基礎研究では、フコイダンの消化管吸収が明らかになりました。臨床研究ではオキナワモズク由来フコイダンの便秘改善効果が報告されました。また、オキナワモズク由来フコイダンが台湾で初めての健康食品(台湾の特定保健用食品)に認定され、新たな市場創出を期待しております。
第3回オキナワモズク・フコイダン研究会は、基調講演に鈴木剛先生と橋本秀樹先生をお願いいたしました。鈴木先生は初めてフコイダンの胃に対する機能をヒト試験で明らかにし、フコイダンの新たな機能性研究の礎となりました。また、橋本先生はオキナワモズクに含まれるフコキサンチンおよびフコキサンチン結合タンパク質の物理学的研究を行い、オキナワモズクの新しい研究分野を開拓されました。
オキナワモズクやフコイダンの研究は、新しい知見が次々と報告されています。フコイダンの機能性をはじめとする研究を、今後さらに発展させる趣旨で、第3回オキナワモズク・フコイダン研究会を開催する運びとなりました。オキナワモズクやフコイダンを研究する各専門領域の研究者が沖縄に集い、オキナワモズクやフコイダンの現況・将来に関する学際的集会を開くことは、有意義であろうと考えられます。オキナワモズクやフコイダン研究者及び関係各位のご参加を切望するとともに、本研究会のもたらす成果が、沖縄県の主要水産物であるオキナワモズクの生産・販売に寄与することを祈念いたしております。